NAGAKUTE Cultural Center

長久手市文化の家
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長久手市文化の家 スタッフ日誌

17
2015  15:19:55

【インタビュー】であーとを終えて…①

6月に長久手市内の全ての中学校を回って行った教育プログラム「であーと」

中学1年生にハイドンの「皇帝」を聴かせる―――

3中学校回り終えた7月某日、
出演されたココット弦楽四重奏団の平光真彌さんにお話を伺いました。

その様子を何回かに分けてお伝えします。

―――まずはじめに、なぜ中学生にハイドンの皇帝を聴いてもらおうと思ったのですか?
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これね、先生にも聞かれましたよね(笑)
カルテットの奏者にとってスタンダードだから。しか答えられなかったけど…

たしかに、スタンダードな名曲というのはあります。
それに私達も演奏する側としてあの曲はものすごく好きですし。

スタンダードたる良さって言うのを感じながら弾きたいと思ったのが大きい理由ですね。あの曲に触れたいという…


―――弦楽四重奏をやっている人にとってハイドンとはどういう存在なんでしょうか?

パパですね。笑
カルテットの成立の歴史みたいなものですよね。彼が作った83曲の曲自体が。
時期によっても特徴が出てますし、だんだん発展している様がよくわかる。
それによってハイドンがカルテットの機能をフルに生かしているのがよくわかる。
しかもアイディアが豊富なんですよね、訳がわからないくらい。

―――そこがすごいですよね。

ある意味ではすごい長いバイブルかもしれないですね。ハイドンのカルテットというのは。
カルテットを勉強するにあたっては、ものすごくいい題材だし、中身的にもものすごくいいものだし。
その中でも皇帝というのはひときわ輝いていて、特に1楽章が難しいです。
いろんな要素がものすごく盛り込んであるので、展開が早いんですよね。
だからその分カルテットにとっては勉強になるんですよ。
今の(カルテットの)状態がどうかっていうのがよくわかるし。

ゲヴァントがあの曲ばっかりリハーサルしていたのは、そういうところもあるんでしょうね。
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―――盛りだくさんというのは何かあるんですかね?ハイドンの気合いが入りまくったとか?

ひょっとしたら当時のハイドンのスタイルだったかもしれないですね。
本当に1小節半くらいの間に全部ばって入れちゃって。

ベートーヴェンの場合は逆に長くそれを展開していく方向に行くと思うんですけど、
ハイドンの場合はそれをどこまでそぎ落とせるかっていう風にしていたような気がするんですよね。

1楽章の展開部の部分はまさしくそんな感じで。
うっぷんを晴らすかのように長くて同じことをぶわーっと詰め込んでいる。
あれは前のぎゅっていうのがあるからあれが生きてくると思うんですよ。
そのへんのところはすごくコントラストがはっきりしていますよね。

だから、前の部分というのがカルテットとして曲として成立していなきゃいけないので難しいです。


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今日もリハーサルしてて4時間やって1楽章の繰り返しまでしか行かなかったんですよ。

でも今日のあわせは充実していたというか、スムーズに行ったので楽しかった。
こういう風にしたほうがいいかなっていうだいたいのメンバーの頭(の中)が揃ってきてて。

それに向けて音をどういうふうに微調整していくかっていう…そういうとこの微調整の楽しいんですけどね。
4時間かけてそこまでしか行けないくらい本当にむずかしい。逆に言うとやりがいがあって。
それをやることによってカルテットとしてのスキルがものすごく上がるし。
あれを立派に演奏できるっていうのはカルテットとして相当レベルが高いと思いますよ。本当に。


次回は、ハイドンの皇帝を中学生に届けるまで…をお届けします。

野田

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