NAGAKUTE Cultural Center

長久手市文化の家
愛知県長久手市野田農201番地, 480-1166
tel:0561-61-3411 fax:0561-61-2510
開館時間 火-日:9:00-22:00

長久手市文化の家 スタッフ日誌

13
2016  19:03:02

【公演レポート】お空のテラノ夢もON

タイトルだけ見ると「???」ですよね。笑

平成28年度長久手市文化の家アートスクール発表会
はせひろいち講師による「戯曲セミナー」優秀短編戯曲上演会のレポートをお届けします

タイトルの「お空のテラノ夢もON」というのは
上演作品のタイトルと作家の名前、頭2文字を取って並べ替えたアナグラム。言葉遊びです。

第一話 「そのあとのふたり」 
第二話「でさよなら」 テラマルミ
第三話「憶(モノオク)」 田竜次郎

いかがですか…?見えてきましたか…?笑

例年に比べると文化の家改修工事があったりなんだりで約3か月短かった戯曲セミナー。
受講者も少なめだったようです。
だからと言って「守り」に入らず、あの手この手で「攻め」ている作品揃い、
というはせさんのお言葉通り三者三様の作品が見られました。
偶然なのかもしれませんが三作品とも、思い出や記憶を軸とした作品だったんです。
その中で世界観や手触り、印象など様々な違いが観られてとても興味深かったです。


第一話 「そのあとのふたり」  作 : 乱歩
居間で何でもない会話を交わす父娘。仏壇から見守る母、の図が
会話を交わす母娘、見守る父→会話を交わす娘と叔父、見守る両親、と変わっていく一見不思議な物語。
自動車事故で亡くなった両親と一人残された娘。
法事の度に実家へ戻り、「お父さん、少し話そう」と仏壇に仲良く並んでいる両親の一人を
生きている娘側に呼び込んで想い出話に花を咲かせている1コマを回忌ごとに切り取った作品なのかな、と感じました。
最初は「こうだったらどうなるんだろう…?」という妄想の話かと思ったんですが、両親とのやり取りを丁寧に描いた作品でした。

H28戯セミ_そのあとのふたり H28戯セミ_そのあとのふたり2


第二話「夢でさよなら」 作 : テラマルミ
好きだったクラスメイトがある日突然いなくなり、夢でその彼と会話するようになった女の子とそれを見守るクラスメイトのお話。
舞台は定時制高校で、そのせいか関係性は希薄な印象。
夢で会話する主人公を冷たい目で見る人の割合が高かったのが印象的です。現代ぽいと言いますか。
あまり見ないカタカナの役名・分かりやすい衣裳と、その人間関係のバランスが新鮮でした。

H28戯セミ_夢でさよなら2 H28戯セミ_夢でさよなら


第三話「物憶(モノオク)」 作 : 太田竜次郎
祖父の家をリフォームするために片付けにきた姉弟と、ショートステイ中の祖父と見舞いに行く母。
片付けている中で見つかった軍帽の写真を母に送り、それを眺める祖父から溢れ出る思い出話。
ボケ始めているから、と物品を整理していた弟にもその思い出が流れ込んで来て
部屋に転がった物たちの見方が変わって行く…心温まるお話でした。
祖父を演じたコヤマアキヒロさんの演技がとても良くて、短編の世界に広がりを感じました。

H28戯セミ_物憶2 H28戯セミ_物憶



毎年思うのですがこれだけのボリュームの作品を無料で観られるって本当にすごいです!
今年見逃したーっ!という方も、ぜひ来年度の上演会にご期待下さい

もちろん、戯曲を書く側も大募集しますよ
来年度は2017年4月8日から募集開始、講座は6月スタートです。

また詳細は長久手市広報誌4月号または文化の家HPでお知らせしますのでチェックをお願いいたします


創造スタッフ
藤島

 レポート