NAGAKUTE Cultural Center

長久手市文化の家
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開館時間 火-日:9:00-22:00

長久手市文化の家 スタッフ日誌

22
2017  16:00:00

【視察レポート】エルシステマジャパンPart①

こんにちは。事業係の岡田です。
2/16から2/18まで、福島県へ視察に行ってきました!

視察の目的は、いわき市アリオスと相馬市のエルシステマジャパンへの訪問です。
アリオスの様子は笹山さんがアップしてくれたので、(その記事はこちらから)
私は2日目から3日目にかけての相馬市の様子をお伝えしたいと思います。

今回エルシステマジャパンを訪れたのは、ぜひ一度お伺いしたいと思っていたことと、
来年度事業で「エル・システマ」出身のコントラバス奏者 エディクソン・ルイースさんを
お招きしてコンサートを行うということで良きタイミングであったためです。

エル・システマは世界で注目されている取組みで、貧困地域に住む子どもたちのために無償で楽器を提供し、
オーケストラへ参加することで社会性を身につける仕組み。
貧困のため非行や犯罪に走ってしまう子どもたちを救うために立ち上がったエル・システマ、
さすがにベネズエラまでは行けませんので、協定を結び日本で活動している
エルシステマジャパン(外部リンク)」の視察へ行って参りました。

エル・システマジャパンは、東日本大震災で被災した子どもたちへの支援を目的に、福島県相馬市で始まりました。
現在では相馬市のほか、大槌町でも活動が行われています。
古くから相馬市では器楽が盛んで、60年ほど前には、
中学校や高校の部活動が全国一位に輝くなど歴史ある地域でした。
エルシステマジャパン代表の菊川さんはその土地柄もあり、相馬市で活動を始めました。

現在相馬のエルシステマジャパンでは、コーラスとオーケストラ、
合わせて約130人の子どもたちが参加しているそうです。
毎年音楽祭を開催し、市内中学校、高校、また一般の画商団や楽団とともにステージを創りあげています。

今回の視察では、はじめに相馬市役所教育委員会を訪問しました。
相馬市教育委員会の皆さまと、エルシステマジャパンの代表理事、相馬市エリア担当の講師の方々と面会。

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相馬市が主体となって活動を行い、エルシステマジャパンがそれを支援するという体制で、
同じく行政の立場から文化芸術に関わる私たちと悩みを共有することができました。

近年では、文化芸術に社会包摂の役割が求められています。
わたし自身も、文化芸術に触れることで心が豊かになったり、慰められたり、
また自身が活動に参加することでそこに居場所を見つけられるのではないかと感じております。
エルシステマジャパンの活動はまさにそこに着目した活動で、文化芸術を通して
被災した子どもたちの心のケア、居場所づくりを進める事業を展開していました。

エルシステマに参加していない子どもたちを巻き込むため、学校の授業や鼓笛隊などの部活動を支援。
その背景には、少子化や震災の影響で子どもの数が減少、
また教師の数も減少する一方で、音楽専科の先生がいない学校も多いことがありました。
また、スクールカウンセラーの派遣を行うなど支援の形は音楽だけでなく様々。

教育制度もお教室も充実しているように見える我が国でも、地域には抱えている課題がありました。
潜在的に存在する課題を拾い上げるため、より地域に目を向けること、もっともっと広い視野が必要だと感じました。

お忙しい中、貴重なお話を聞かせてくださった相馬市役所教育委員会の皆さま、
ありがとうございました!
相馬市役所


(→Part②2日目へ続く)

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