NAGAKUTE Cultural Center

長久手市文化の家
愛知県長久手市野田農201番地, 480-1166
tel:0561-61-3411 fax:0561-61-2510
開館時間 火-日:9:00-22:00

長久手市文化の家 スタッフ日誌

22
2017  16:02:52

【視察レポート】エルシステマジャパンPart②

こんにちは。事業係の岡田です。
引き続き、相馬市のエルシステマジャパンの視察レポートをお送りします。
                   (→ Part①1日目はこちら

2日目は、実際のレッスンを見学させていただきました。
レッスンの前に少し時間があったので、「LVHM子どもアート・メゾン」へ立ち寄りました!
坂茂さんが設計し、ルイヴィトンからの資金援助で建てられた施設で、12角形の変わった形をしています。

IMG_1306.jpg

IMG_1312.jpg


この柱、椅子、何でできていると思いますか??

P2194426 - コピー


・・・なんと、すべてでできているそうです!
折れてしまうんじゃないかと思いますが、触ってみるとものすごく丈夫で、
外で使用していても塗装が剥がれる程度で強度には問題ないとのことです。

中庭を囲むようなつくりになっており、光が入り明るく、とても素敵な施設でした。

P2194430 - コピー

子どもアートメゾン2


ここでは、エルシステマジャパンの事業のひとつ、藤倉大さんによる作曲教室が定期的に行われているそうです。

藤倉さんは子どもたちに楽譜の書き方や奏法の紹介をするだけで、あとは自由に書かせます。
一緒に演奏家もおり、書いた楽譜をすぐに演奏してくれるというなんとも贅沢な事業。

演奏家が困るほど難しいものを書く子もいたりして、ここからビッグな作曲家が誕生するかもしれません…!



その後、エルシステマジャパンの子どもたちが練習している防災倉庫へ。

P2194469 - コピー

午前中は、初級クラスの初回レッスンが行われていました。
ほとんど初めて楽器に触る子たち。

楽器との出会いで、この子たちの人生がどう変化していくのか、とてもワクワクします。

P2194514 - コピー

P2194565 - コピー




午後からは、小学生3~5年生のクラス、上級者(小学2年~高校1年生)のクラスを見学しました。

P2194624 - コピー

P2194645 - コピー

ベルリン・フィルをはじめ、数々のビッグネームとの共演をはたしているエルシステマジャパンの子どもたち。
熱心な指導と一生懸命なまなざしが印象的でした。



今回の視察で、初めて東北の地に足を踏み入れました。
震災に関する情報は、メディアを通して知っていましたが実際に目にするとショックな景色もありました。

たとえば、平らに均一に削り取られ除染作業が行われたであろう土地。
除染した砂が入っているであろう黒い袋が積み上がってできた山。

現実に起きていることなのだと、改めて突きつけられた気持ちです。

そんな土地に暮らす子どもたち。
心にどんな傷を負っていて、いまの心境がどうなっているのかは、目に見えません。

エルシステマジャパンの活動を通して、少しでも子どもたちが前向きに、希望を持って
毎日を過ごせていたらと願うばかりです。

いわき市、相馬市での視察を通して、『続けること』『残すこと』の重要性を改めて感じました。
何事も、すぐには成果があがりません。

いわきアリオスではずっと続けていたアウトリーチ活動が認められ、
震災後、子どもたちのためにアリオスのアウトリーチを!との声があがりました。
ほかにもまちへ出て行き多くの人を巻き込むための活動を続け、まちに溶け込み、
いまでは日常的に人の集まる暖かい会館になっていると感じました。

エルシステマジャパンも、相馬での器楽の歴史が残っていたからこそ活動がはじまりました。
その地に根付いた歴史を残していくこと、そしてこれからも続けていくこと。
そのまちに住む人がまちを好きでいるために必要なことなのではないかと思います。

視察を終えて、文化の家がまちに愛されるため、また、まちに住む人がまちへ愛着を持つために
文化の家ができることをしっかりと考えていきたいと思いました。

3日間、うまくまとめきれないくらい濃密な時間でした。
お世話になった皆さま、ありがとうございました!

相馬夜の会

 レポート