NAGAKUTE Cultural Center

長久手市文化の家
愛知県長久手市野田農201番地, 480-1166
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開館時間 火-日:9:00-22:00

長久手市文化の家 スタッフ日誌

22
2018  10:31:11

「空気」と演劇

こんにちは、館長の広中です。

日大アメフト部のタックルが問題になっていますが、
監督から指示があったのか、無かったのかは別にして、
通常では考えられない「反則行為」の背景には、
反則してでも勝つことを優先する監督の意思が「空気」として存在していたと容易に想像できます。

「空気」といえば・・・政治の世界でも「忖度」でおなじみですが・・・
7月にタイムリーに舞台となって登場します!

『ザ・空気 ver.2 誰も書いてはならぬ』7月22日(日)文化の家 森のホール

これは「メディアをめぐる空気シリーズ第2弾」です。

前作『ザ・空気』はテレビ局が舞台でしたが、今回は舞台を国会記者会館に移して
ヒロインの安田成美が、非営利のネットメディア代表という設定で登場します!
なんかカッコ良さそう!!

前作は「劇評家が選ぶ2017ベストステージ」1位に選ばれ、
全国各地の公演ではチケット売り切れが続出し、東京では追加公演がでるほど評判を呼びました。

『ザ・空気 ver.2』も完売が予想されますので、チケットは早めにお買い求め下さい!


さて、『ザ・空気 ver.2』の紹介はこれくらいにして、

強大な権力や権限をもつ存在 VS 個人 
私たちの日常にも、このような構図の中でかもしだされる「空気」「同調圧力」はありふれています。
当たり障りなく日常生活を円滑に送るためには、ちょっとした「忖度」や「斟酌」はつきもの…という一面もあります。

「でも、それでいいのか…?」 と自問する機会がありました。

4月11日に豊橋のPLATで「赤道の下のマクベス」という舞台を観たあとです。

シンガポール・チャンギ刑務所に収容されて死刑執行を待つBC級戦犯を描いた舞台でした。
作・演出は鄭義信。

「空気」に抗わず、上官の命令にひたすら忠実に任務を遂行した兵士たちを待ち受けていたのは理不尽で残酷な運命でした。
一人ひとりは、それぞれに家族があり人生があり、夢があった善人ばかりでした。
「俺は命令に従っただけ…」
鄭義信は、一人ひとりをひたすら明るくポジティヴに描きながら、次のように主人公に語らせます。
「マクベスを狂気の行動に駆り立てたものは何か?妻がそそのかしたからか?」
「違うだろう!結局はマクベスがそう決めたからやったんだ!」

演劇にあこがれて、ボロボロになるまで「マクベス」を読む在日朝鮮人の朴南星役の池内博之が
最高にカッコ良かったです!彼の生き方は胸に刺さりました。

演劇って、観て何の役にたつの?って思っている方も多いと思います。
いちいち「人生いかに生きるか」なぁ~んてことを考えなくても、
テレビのお笑い番組見てガハハと笑ってれば楽しく日常は流れていきます。

それでもたまには 演劇観ようよ!
舞台という虚構の世界で描かれているのは、現実以上に本物の真実であり、自分が体験したことのない世界。
今の自分より、ほんの少しより良い生き方をする自分になれるような気がします。







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