NAGAKUTE Cultural Center

長久手市文化の家
愛知県長久手市野田農201番地, 480-1166
tel:0561-61-3411 fax:0561-61-2510
開館時間 火-日:9:00-22:00

長久手市文化の家 スタッフ日誌

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2018  10:52:18

11/3(土・祝)、4(日)イッサーリス公演レポート


11月最初の土・日に、チェリスト スティーヴン・イッサーリスの来日公演が行われました。

11/3(土・祝)には子どもたちのためのコンサート、「キッズ☆コンサート~イッサーリスさんからの贈り物~」、
11/4(日)には「スティーヴン・イッサーリス チェロ・リサイタル」を開催しました。

イッサーリス氏が長久手にやって来るのは今回が2回目!
前回の公演は2012年でしたが、そのときに大好評だったキッズコンサートは今回も大人気!
通常では考えられない価格で一流の演奏を聴くことができる大チャンスとあって、早々に完売となりました。

子どものための音楽エッセイ本を執筆したり、教育プログラムにも熱心に取り組んでいるイッサーリス氏。
ぜひとも長久手の子どもたちと交流してほしいと、お願いして実現したコンサートです。





まずは、創造スタッフ藤島さんの朗読が始まります。
朗読内容は、イッサーリス氏の著書「もし大作曲家と友達になれたら…」からの抜粋で、これから演奏する曲をつくった作曲家について。

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★「もし大作曲家と友達になれたら…」「続・もし大作曲家と友達になれたら…」
(スティーブン・イッサーリス(著),板倉 克子(翻訳) /音楽之友社出版)


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偉大なる作曲家たちのエピソードが、ユーモアたっぷりに書かれた本。
親しみを持って語りかけるような口調は、まるでイッサーリス氏とお話ししているように感じます!



朗読が終わると、イッサーリス氏から演奏曲についての紹介が入ります。
そして、演奏へと移っていきます。
朗読原稿のうち、フランクについてのエピソードは今回のための書き下ろしでした!なんとも贅沢。
ただ、イッサーリス氏は「僕が書いたんだけど何書いたか覚えてないや」とお茶目に笑っていました。

その流れが3曲繰り返されたのち、今回の目玉「子どもたちからの質問コーナー」

なんと、直接イッサーリス氏に質問ができるビッグイベントです。
次から次へと飛び出す質問に、ひとつひとつ真剣に答えてくれます。
一流アーティストと子どもたちの交流に、心温まるシーンでした。





最後に、トーマス・アデス作曲「見出された場所」第4楽章で締めくくられました。
この曲は、一見キッズコンサートで演奏するには意外な曲かと思われたでしょうが、これにはイッサーリス氏の心遣いが。

なんでもこの曲、一緒にツアーを回っているコニー・シーさんの娘さん(7歳)の大好きな曲なんだそう。
客席で大人しく見ていたアメリちゃんが、この曲になった途端「My favorite song!!!」と大喜びしていたとか。

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さらに、イッサーリス氏の心遣いはアンコール曲にも。
本来、アンコールは無しの予定でしたが急遽やってくれる様子だったので見守っていると…

聴こえてきたのはサン=サーンスの「白鳥」!
舞台袖で、スタッフは感激していました。

というのもこの曲、キッズコンサートのプログラムを考えているときに文化の家からリクエストしたのですが、コンサートのコンセプトを重んじるイッサーリス氏の判断から不採用になったという経緯がありました。

それをこっそりと用意して演奏してくれるという、粋なサプライズだったのです。

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終演後は、関連企画として募集していた子どもたちの展示作品にコメント書きをしてもらいました。
ひとりひとりの作品にそれぞれ丁寧にコメントを書いてくれました。


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11/18(日)まで、作品とともにコメントも展示しています。
文化の家にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。


【演奏曲目】
カミーユ・サン=サーンス:ロマンス ヘ長調 作品36
セザール・フランク:チェロ・ソナタ イ長調 第2楽章
ガブリエル・フォーレ:チェロ・ソナタ 第2番 ト短調 作品117 第2楽章
トーマス・アデス:見出された場所 第4楽章

【アンコール】
カミーユ・サン=サーンス:組曲「動物の謝肉祭」より"白鳥"






翌日は、いよいよリサイタル。

この日はキッズコンサートの穏やかな雰囲気から一転、世界で活躍する演奏家の凄みを見たように思います。
音楽の持つ力に圧倒され、音の真髄に触れたような、そんなリサイタルでした。
言葉で語ろうとすると、自分のチープな言葉で何か大事なものを傷つけてしまうような気さえします。
ので、これ以上語るのはやめておきます…(笑)

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そして、皆が口をそろえて言うのが、「イッサーリス氏もすばらしいが、ピアニスト(コニー・シーさん)がすばらしかった…」です。

一見、舞台裏では物静かにほほえんでいる印象のシーさん。
しかしピアノの前に座るととんでもないエネルギーで演奏されます。

イッサーリス氏との演奏は、まさに“息ぴったり”。

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完成されたアンサンブルに、“息を呑む”ような演奏会でした。


【演奏曲目】
プルースト・プログラム~失われた時を求めて
レイナルド・アーン:昔の歌による歌謡的変奏曲
ガブリエル・フォーレ:チェロ・ソナタ 第2番 ト短調 作品117
トーマス・アデス:見出された場所
カミーユ・サン=サーンス:チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 作品123より 第3楽章「ロマンツァ」
セザール・フランク:チェロ・ソナタ イ長調

【アンコール】
カミーユ・サン=サーンス:組曲「動物の謝肉祭」より"白鳥"




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