NAGAKUTE Cultural Center

長久手市文化の家
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開館時間 火-日:9:00-22:00

長久手市文化の家 スタッフ日誌

30
2019  09:49:02

◆創造スタッフブログ vol.11 ~了徳寺佳祐~◆

みなさんこんにちは

音楽系創造スタッフの了徳寺です。作曲やっています。

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まもまく夏も終わりですね。

じめじめした空気が嫌いなので、

6~7月はいつもエアコンを効かせて制作に励んでいました。


そんな私は作曲を大学で学んできましたが、

よく皆さんから「どうやったら作曲を大学で学べるの?」「どういうふうに勉強していったの?」と聞かれます。

今回はみなさんの気になっていることに少しでも多く答える文章にしたいなと思います!

ラモー
(ジャン=フィリップ・ラモー)


「どうやったら作曲を大学で学べるの?」

『大学に試験で合格しましょう』

…ではないですね! この場合どのような試験があるのかについての回答になりますが、

『“和声”を勉強しましょう』


ここでの“和声”とは、ハーモニー(和音)の美しい連結を学ぶ学問です。

これを学ぶための本はたくさんありますが、作曲を勉強した方(先生)に教わらないと難しいですね。

また「美しい連結」といいましたが、ただしくは「16-17世紀ごろの西洋伝統音楽における美しい連結」であり、時代が進むにつれこれに反した美しい曲は18世紀以降たくさん作られます。

“和声”を学び始めた初心者はここに苦しめられます…。


他にも“対位法”や“自由作曲”など発展的な作曲技量を問うものから、基礎的な音楽技量をはかる“ソルフェージュ”学術的な知識を問う“音楽史”など様々あります。

どれも学校の先生では賄うことが難しい能力かと思いますので、

知ってるピアノの先生の大学の時の友達の彼氏が作曲の人で…といった具合に、

自力で繋がり、習うことが必要かと思います。

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(カミーユ・サン=サーンス)


さあ、最初でこんなに字数を使ってしまった、、のでぱぱっと! 「音楽科のある高校に行かないといけない?」

作曲の場合はとくに行く必要性はないと思います。

僕の思う作曲に必要な能力(計算力、論理的思考、語彙力、人の話聞く力、判断力、決断力)は音楽だけでは身につかない能力だと思いますし、もっといえば授業以外のサークルや部活などでしか身につかないものもあるでしょう。

そういう意味では普通科に行くことは決して遠回りではないように思えます。



「勉強にはピアノが必要?」

ピアノは習わなくても作曲は勉強できます。

ただ和声を勉強する際、音の「濁り」や「軋み」を感じるようにならないといけないと私は思うので、電子ピアノではなく生のピアノは必要になるでしょう。



「ほかに作曲する人に必要なことは?」

とーーっても主観ですけど、ぼくはある種の『諦め』が必要と思っています。

最高の作品というのはなかなか生まれるものではなく、毎作品ごとにこれでいいのかなーと悩むのです。

でもそれと同時に締切も迫ってきます。

その時にどこまで楽譜を改善して、ほかに直すところがあるかもしれなくても、「もういい!ここまで!」と線引きする、ある種の『諦め』が作曲家には必要と思います。


サティ
(エリック・サティ)


さて、最後に作曲する人について。


作曲する人にはいろんな人がいて、

料理がほんとに上手な人、皮もの製品自分で作っちゃう人、

PCにそこそこ強い人、ギャグセンス高すぎる人、

天気予報士免許取ろうとしてる人、工場で働いてる人、

などなどたくさん面白い人がいます。

でもみんな、人とは違うそれらの特徴より少しだけ「曲を書く」能力が高かっただけで「作曲する人」なんです。

もし「曲を書く」能力よりほかの能力が高ければ、「料理人」「エンジニア」「気象予報士」などほかの名前で呼ばれるんでしょう。


ここの部署の仕事ができる。子供を寝かしつけるのが得意。

企業企画を運営することができる。痛くて堪らない人に寄り添える。

などなど、「公務員」「ベビーシッター」「会社員」「医療職」と立派な名前が付く方がいますが、現代日本ではその特徴に名称がなかったり、逆に軽蔑するような名称しかない特徴を持つ人はたくさんいます。


それぞれの特徴を認めあい、みんなが自分のプライドを誇れる、そんな長久手にできたらいいですね。

その第一歩は、目に付きやすい特徴でその人を呼ぶのではなく、話すことでしか知ることのできない隠れたステキポイントを探ってみることではないでしょうか。



そんなわけで、

【8/31】は文化の家2F情報ラウンジへお越し下さい!!

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「お芝居コンサート」

芥川龍之介の「弟子」「不思議な島」「ピアノ」を作曲家・了徳寺佳祐が台本兼楽譜にし、
俳優・藤島えり子と共にかたちにします。

言葉を連呼する演出などによって、文学にリズムを加えた作品です。

そんな文学と音楽の中間地点を味わってみませんか??


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